2008年03月01日
子どもの立場
大人にそれぞれの立場があるように |
夜泣きに代表される乳児の生理的欲求は、周りの都合とは関係なく一方的な行為ですから、母親の睡眠不足などお構いなしです。 特別問題があるわけではなく、ごくあたりまえのことです。それが生まれてすぐの乳児の立場です。 そして、アイコンタクトや笑顔が生まれ、周りとの関係意識が少しずつできるようになれば、「おいしい」「すっぱい」「つめたい」「いたい」などの成り込み(まだ十分に表現できない乳児にかわって表現してみせること)が育ちの手助けになります。 積木などで遊べるようになったら、今度は、「よくできたねぇ」「すごいね」「たかいね」などの子どもの行為に対する映し返し(評価)が必要になってきます。それ以降年齢が 上がっても、「痛かった」「悲しかった」「悔しかった」「うれしかった」などの感情を、その子の立場に立って言ってあげる成り込みと、子どもが自分の意思で行ったことへの評価をする映し返しを繰り返していきます。 そうすれば、お母さんやお父さんのことを、気持ちを分かってくれる存在として信頼し、深い関係が強く結ばれていきます。人間は人間との関係の中でしか生きていけないから、この信頼関係の土台を抜きにしては、「幼児教育」も「しつけ」も語れないと思います。 |