たがやせ たがやせ 心とからだ
とことんやりぬけ 子どもという名の「あそび虫」

 たがやせ たがやせ
心とからだ
とことんやりぬけ
子どもという名の「あそび虫」
 千葉県富津市にある和光保育園の言葉です。すてきな言葉ですよね。私の
大好きな保育園です。園舎はすべて木造平屋造で広い縁側があり、壺井栄の小説「二十四の瞳」に登場する木造校舎のような保育園です。お寺の敷地に隣接し、周りは田んぼと雑木林で、子どもたちは遊び放題。普通は安全の
ために設置するフェンスもありません。でも、今まで何も問題は起きていない
不思議な保育園です。
 この保育園は、徹底的に「子どもの立場」に立ち、教育を知識の植え付けと
捉えず、能力をたがやし、自ら成る能力を引き出すことを大切にしています。
 私の大好きな理由は、「大人の都合」ではなく、「子どもの都合」を大切
にし、「とことん、子どものあそびをやりぬかせている」からです。この子どもにとっての充足感こそが、将来の生きるための知恵につながり、子ども同士の関係の中から、規範と知性を学んでいくのではないかと思います。
 子どもを大切に思うベクトルが、過干渉や強い庇護に向かうとき、実は子どもの育つ力を奪っていることに気づかなければいけません。一番いいのは、「子どもたちよ本気になれ!」、「大人も本気で関われ!」ということです。