子どもと一緒に笑う

 子どもと一緒に笑う

瞳を見つめあい
笑いを重ねるとき
心と心がやさしくひとつになる
それが「親子のきずな」のはじまり

 喜びから生まれる笑いは、幸福を呼ぶおまじないです。わが子に対して、「あなたの全てが大切です」と思う瞬間に喜びが満ちあふれ、親も子も、心の中に幸せが訪れます。
 喜びのない人は悲しみもないと言われます。喜びと悲しみの感情は、背中合わせの感情だからです。悲しむべきときに怒るのです。いらだつのです。キレルのです。そして人のせいにばかりします。そんな人に、よく社会は「我慢が足りない」「辛抱が足りない」と決めつけ、厳しくしつけなければいけないと言います。しかし、そうではありません。
乳幼児期の「喜び」「笑い」の体験が不足しているのです。幼児期の育ちは、親の感情と共に育っていきます。育ちを急がせる親は、命令的な言葉だけで従わせようとしますが、思うようにうまくいかず、親自身が思い悩み、焦り、苦悩します。そんなときには決して笑顔は生まれません。
 育ちに効率的な飛び級はないことを知り、子どもと一緒に積木を重ねていくように、一つひとつていねいに、育ちに寄り添っていくことが一番。そして笑顔が一番。一緒にいつも笑っていれば、もっと一番。