多くの体験をすることが最も大切な学習

 多くの体験をすることが
最も大切な学習
 乳幼児心理の特徴のひとつに、「具体性」があります。
 日常の身近な人の考え方や行動が、乳幼児にとって最も安心して理解しやすい
具体的なお手本です。乳幼児の学習は模倣活動から始まり、それを少しずつ発展
させていきます。わかりやすく言うと身近なものを「まね」することが学習なのです。
 乳幼児期の学習は、テキストの知識をいっぱい詰め込むことではないのです。
将来の知識のネットワークの充実(具体的に役立てることができる知識同士の結び
つき)は、子ども時代の実体験の多さと比例します。実体験は具体的に理解するため
の学習です。この実体験の中で失敗の繰り返しや喜怒哀楽の感情を経験することは
大変貴重なことなのです。そしてそれが生きる力にもなってきます。体験は特別な
ことをさせることではなく、身近なことで十分です。その瞬間に身近な人間が立ち会い、体験の共有ができればもっといいと思います。
 新しい園舎が完成して子どもたちも大喜びですが、園舎中央の吹抜けホールは
「異年齢交流」の場として設計しました。天然木の息吹を感じながら、日々生活体験
を充実させてくれたらいいなと思います。